FileMaker WebDirect の使用

FileMaker WebDirect を使用して、データベースのレイアウトを素早く簡単に公開できます。互換性のある Web ブラウザソフトウェアとインターネットまたはイントラネットにアクセス可能なユーザは、アクセス権があれば FileMaker WebDirect ソリューションに接続して、レコードの表示、編集、ソート、および検索を行うことができます。

FileMaker WebDirect で正しく機能する FileMaker Pro データベースの開発の詳細については、FileMaker WebDirect ガイドを参照してください。

FileMaker WebDirect を使用して Web サイトを共有するには:

  1. FileMaker Pro で、データベースを開いてデータベースにアクセスするアカウントのアクセス権セットを編集します。拡張アクセス権の [FileMaker WebDirect によるアクセス] を有効にします。

    メモ  FileMaker Pro データベースソリューションで複数の FileMaker Pro データベースファイルが使用される場合、FileMaker WebDirect を使用するすべてのデータベースファイルで拡張アクセス権の [FileMaker WebDirect によるアクセス] を有効にする必要があります。

  2. Admin Console の [コネクタ] > [Web 公開] タブで設定を編集します。FileMaker WebDirect の設定を参照してください。

  3. プライマリマシンおよびセカンダリマシン (セカンダリマシンを使用している場合) で Web 公開エンジンが動作していることを Admin Console で確認してください。

  4. FileMaker WebDirect のデータベースを準備します。FileMaker WebDirect ガイドを参照してください。

  5. データベースファイルを FileMaker Server にアップロードします。FileMaker Pro を使用したデータベースファイルのアップロードを参照してください。

    メモ  FileMaker Pro データベースソリューションで複数の FileMaker Pro データベースファイルを使用する場合、データベースファイルはすべて同じコンピュータ上にある必要があります。

  6. FileMaker Pro データベースに静的 HTML ページ、イメージ、その他の外部参照ファイルを使用している場合、それらのファイルを Web サーバーソフトウェアのルートフォルダに移動する必要があります。相対パスが保持されていることを確認します。

    • Windows:

      [ドライブ]:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥HTTPServer¥conf

    • HTTP URL の場合の macOS:

      /ライブラリ/FileMaker Server/HTTPServer/htdocs

    • HTTPS URL の場合の macOS:

      /ライブラリ/FileMaker Server/HTTPServer/htdocs/httpsRoot

    • HTTP の場合の Linux:

      /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/htdocs

    • HTTPS の場合の Linux:

      /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/htdocs/httpsRoot

  7. Web ブラウザに次の URL を入力して、データベースが FileMaker WebDirect で公開されていることをテストします:

    http://<ホスト>/fmi/webd/<データベース名>

    <ホスト> には、FileMaker Server 展開の IP アドレスまたはドメイン名を指定します。複数のマシンの展開では、プライマリマシンまたはセカンダリマシンの IP アドレスまたはドメイン名を使用することができます。Web サーバーから FileMaker WebDirect 起動センターに URL が転送されます (起動センター URL は [コネクタ] > [Web 公開] タブに表示されています)。

    メモ  カスタム SSL 証明書がインストールされていてホスト名を使用する場合、ホスト名は有効で、プライマリマシンにインストールされているカスタム SSL 証明書によってサポートされている完全修飾ホスト名である必要があります。

    <データベース名> は、「.fmp12」ファイル拡張子を除く共有データベースファイルの名前です。データベース名にスペースやその他の特殊文字が含まれる場合は、有効な URL に必要な、対応するエンコードされた値と置き換えてください。たとえば、スペースは「%20」に置き換えます。

  8. (オプション) Web ユーザがセッションのログアウト時、またはセッションのタイムアウト時に表示されるデフォルトの FileMaker WebDirect 起動センターを置き換えることができます。FileMaker WebDirect ガイドを参照してください。

  9. (オプション) Linux 上に FileMaker Server をインストールして Nginx ロードバランサを設定した場合は、[コネクタ] > [Web 公開] タブで Nginx ロードバランサ URL を入力できます。FileMaker WebDirect の設定を参照してください。

メモ 

  • Ubuntu でホストされている FileMaker WebDirect で作成された PDF で Helvetica フォントのテキストが空白で表示される場合は、次のコマンドを使用してフォントの問題を解決します:

    sudo apt remove font-urw-base35