FileMaker Server は、共有データベースで定義されている FileMaker スクリプトを実行できます。FileMaker スクリプトスケジュールを実行するスケジュールを作成し、スクリプト実行に使用するデータベースおよび FileMaker アカウントを指定します。次に、データベース内で定義されているスクリプトを選択して、スクリプトを実行するタイミングを指定します。FileMaker Server で実行される FileMaker スクリプトは、次のような単純または複雑なタスクを実行できます:
•すべてのレコードのフィールドの再計算を実行する
•新しいトランザクションを夜に処理およびアーカイブする
•バックアップスケジュールの前に重複するレコードを取り除く
スクリプトを作成するには、FileMaker Pro Advanced のスクリプトワークスペースを使用して、スクリプトステップと呼ばれる FileMaker Pro Advanced コマンドの一覧から選択してオプションを指定します。FileMaker スクリプトを FileMaker Server で実行するには次が必要です:
•スクリプトには、FileMaker Server スクリプトスケジュールでサポートされるスクリプトステップのみが含まれている必要があります。
•スクリプトは、FileMaker Server で共有されているデータベースファイルで定義されている必要があります。スクリプトを実行するために作成したスクリプトスケジュールは、共有データベースファイルとして同じ FileMaker Server 展開上に配置されている必要があります。データベースの共有を参照してください。
FileMaker Server スクリプトスケジュールでサポートされているスクリプトステップを使用した FileMaker スクリプトの作成と、サーバーサイドスクリプトの実行方法の詳細については、FileMaker Pro Advanced ヘルプを参照してください。
•スクリプトの実行に指定した [タイムアウト (分)] よりも長い時間がかかる場合、またはデータベースサーバーが停止した場合に FileMaker スクリプトスケジュールを中止するには、[タイムアウトに達した場合にスケジュールを終了] を選択します。このオプションを選択していないときに FileMaker スクリプトが応答しなくなった場合、[データベース] ページでクライアントの一覧に表示されているスクリプトを停止することで応答しなくなったスクリプトを停止することができます。FileMaker Server からのクライアントの接続解除を参照してください。
•スクリプトステップによっては、ダイアログボックスを表示するオプションなど、スキップされるオプションがあります。「Event.log」ファイルには、エラー、または FileMaker Server で FileMaker スクリプトが実行されるときにスキップされたスクリプトステップの詳細情報が含まれています。ログファイルのエントリの参照を参照してください。
•サーバーサイド FileMaker スクリプトの場合、Get (アカウント名) 関数では、最初にスクリプトが実行されたときのアカウント名が返されます (これは、スケジュールの作成時に指定されます)。
•サードパーティの ODBC ドライバとともに ODBC のインポートを使用する FileMaker スクリプトを実行する場合は、64 ビットバージョンの ODBC ドライバを使用する必要があります。サーバー上で実行するスクリプトの場合、64 ビットの ODBC ドライバのみがサポートされます。
•同時スクリプトクライアント数の制限を変更するには、次の CLI コマンドを使用します:
fmsadmin set serverconfig scriptsessions= number
number は 0 から 500 までの間になります。コマンドラインインターフェースの使用を参照してください。