データベースサーバーの使用状況ログを有効にすると、FileMaker Server/Logs/ フォルダに「Stats.log」ログファイルが作成されます。これらのサーバーの使用状況情報を表示するには、タブ区切りのテキストファイルを開くことができるアプリケーションで「Stats.log」ファイルを開きます。
サーバーの使用状況ログを有効にするには、CLI コマンド fmsadmin enable serverstats
を使用します。コマンドラインインターフェースの使用を参照してください。
使用状況で収集される属性には [現在]、[平均]、[低]、および [ピーク] の値があります。
使用状況のタイプ | 説明 |
キャッシュヒット % | FileMaker Server がデータをハードディスクからではなくキャッシュ (RAM) から取得した回数のパーセンテージ。RAM からの読み取りはハードディスクからの読み取りよりも大幅に効率的なので、この値は、90 や 95 などの高い数字である必要があります。この値が高くない場合は、FileMaker Server データベースキャッシュにより多くのメモリを割り当てることができます。 |
保存していないキャッシュ % | 現在保存されていないキャッシュの割合。システムクラッシュが発生した場合にデータが失われないように 0 や 5 などの低い数字である必要があります。 |
ディスク読み取りキロバイト/秒 | ディスクから読み取られているデータの量。 |
ディスク書き込みキロバイト/秒 | ディスクに書き込まれているデータの量。 |
ネットワーク入力キロバイト/秒 | ネットワークで FileMaker Server に転送されているデータの量。 |
ネットワーク出力キロバイト/秒 | ネットワークで FileMaker Server から転送されているデータの量。 |
リモート呼び出し/秒 | すべてのクライアントから受信した個々のリモート呼び出し数を時計のサンプリング間隔で除算した結果。クライアントサイドからは 1 つの処理を実行しているように思える場合でも、リモート呼び出しは複数ある可能性があるので注意してください。 |
リモート呼び出し進行中 | 使用状況が最後にサンプリングされた時点で完了が保留状態になっていたすべてのクライアントから受信した個々のリモート呼び出し数。 |
経過時間 (μ秒) /呼び出し | リモート呼び出しの処理時間。たとえば、100 万という値は平均 1 秒/呼び出しを意味します。[経過時間/呼び出し] の平均値が高く、[待ち時間/呼び出し] の平均値が低い場合、サーバーで実行している処理が変更されたかどうかをクライアントに確認してください。さらに多くのフィールドに索引を追加するか、他のソリューション変更が必要な場合があります。 |
待ち時間 (μ秒) /呼び出し | リモート呼び出しが他のプロセスを待機する時間。たとえば、100 万という値は平均 1 秒/呼び出しを意味します。 |
I/O 時間 (μ秒) /呼び出し | リモート呼び出しがディスクの読み取りまたは書き込みを待機する時間。たとえば、100 万という値は平均 1 秒/呼び出しを意味します。[I/O 時間/呼び出し] の平均値が高く、[キャッシュヒット %] の平均値が低い場合、データベースキャッシュのサイズを増やすことができます。[I/O 時間/呼び出し] および [キャッシュヒット %] の平均値がともに高い場合、コンピュータで追加のハードドライブまたは RAID システムを使用できます。 |
「Stats.log」ファイルのサイズがログファイルのサイズの制限に達すると、このファイルの名前が「stats-old.log」に変更され、新しい「Stats.log」ファイルが作成されます。