統計関数
統計関数は、レコードのセットから 1 つの値を返します。統計関数は、SELECT
ステートメントの一部として使用するか、AVG( "給与" )
のようにフィールド名とともに使用するか、または AVG ( "給与" * 1.07)
のように列式と組み合わせて使用することができます。
列式の前に DISTINCT
演算子を指定して、重複する値を取り除くことができます。
COUNT (DISTINCT "姓" )
この例では、固有な姓の値のみがカウントされます。
統計関数 |
返される値 |
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数値フィールド式の値の合計。たとえば、 |
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数値フィールド式の値の平均。たとえば、 |
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任意の数値式の値の数。たとえば、 |
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任意のフィールド式の最大値。たとえば、 |
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任意のフィールド式の最小値。たとえば、 |
SELECT SUM ("営業データ"."金額") AS "統計" FROM "営業データ"
SELECT AVG ("営業データ"."金額") AS "統計" FROM "営業データ"
SELECT COUNT ("営業データ"."金額") AS "統計" FROM "営業データ"
SELECT MAX ("営業データ"."金額") AS "統計" FROM "営業データ" WHERE "営業データ"."金額" < 300000
SELECT MIN ("営業データ"."金額") AS "統計" FROM "営業データ" WHERE "営業データ"."金額" > 300000
他の関数に対する引数として統計関数を使用することはできません。他の関数に対する引数として統計関数を使用した場合、FileMaker ソフトウェアはエラーコード 8309 ([Expressions involving aggregations are not supported]) を返します。たとえば、SUM
という統計関数は ROUND
関数の引数として使用できないため、次のステートメントは無効になります:
SELECT ROUND(SUM( "給与" ), 0) FROM "給与支払名簿"
ただし、統計関数では引数として数値を返す関数を使用することは可能です。次のステートメントは有効になります。
SELECT SUM(ROUND( "給与", 0)) FROM "給与支払名簿"