GetRecordIDsFromFoundSet
現在の対象レコードのレコード ID を一覧または JSON 配列として返します。
構文
GetRecordIDsFromFoundSet ( タイプ )
引数
タイプ
- 返されるレコード ID の形式を指定する数式。説明を参照してください。
戻り値のデータタイプ
テキスト
起点バージョン
22.0
説明
この関数は現在の対象レコード内のすべてのレコードのレコード ID を現在の順序で返します。レコード ID はレコードの作成時に FileMaker クライアントがテーブル内の各レコードに割り当てる固有の識別子で、変更できません。
タイプ
引数は返されるデータの形式を決定します。タイプ
を指定するには定数名または数値のいずれかを使用します。
タイプ 引数 |
返されるレコード ID の形式 | 例 |
---|---|---|
|
改行で区切られた値の一覧 |
コピー
|
|
値の JSON 配列 (文字列) |
コピー
|
|
値の JSON 配列 (数字) |
コピー
|
|
範囲を含む値の一覧1 |
コピー
|
|
範囲を含む JSON 配列 (文字列)1 |
コピー
|
-
ValueNumberRanges
およびJSONStringRanges
の場合、連続したレコード ID が範囲にまとめられるため返されるデータのサイズを小さくするのに役立ちます。
メモ
-
返されるレコード ID を [レコード一覧へ移動] スクリプトステップで使用すると、同じテーブルに基づいたレイアウトを指定して同じ対象レコードを再作成できます。
-
レコードが見つからない場合、この関数は指定された形式で空の結果を返します。空の値の一覧の場合、空の文字列 ("") を返します。空の JSON 配列の場合、"[]" を返します。
例 1 - レコード ID の取得 (値の一覧)
レコード ID を改行区切りの一覧として返します。
GetRecordIDsFromFoundSet (ValueNumber)
現在の対象レコードに ID 101、102、および 105 のレコードが含まれている場合、この例では次のように返されます:
101
102
105
例 2 - 後で再作成する対象レコードの保存
現在の対象レコードのレコード ID と現在のレイアウト名を含む JSON オブジェクトをグローバルフィールドに保存します。
変数を設定 [$recordIDs ; 値: GetRecordIDsFromFoundSet (JSONStringRanges)]
変数を設定 [$currentLayout ; 値: Get (レイアウト名)]
変数を設定 [$foundSetInfo ; 値:
JSONSetElement ("{}" ;
["recordIDs" ; $recordIDs ; JSONArray] ;
["layout" ; $currentLayout ; JSONString]
)
]
フィールド設定 [グローバル::最終検索 ; $foundSetInfo]
「連絡先」レイアウト上の対象レコードの場合、グローバル::最終検索に保存された JSON オブジェクトは次のように表示されます:
{
"recordIDs": ["1-3", "5", "7-9"],
"layout": "連絡先"
}
後で、別のスクリプトが [レコード一覧へ移動] スクリプトステップを使用して同じレイアウトおよび対象レコードに移動できます。
変数を設定 [$foundSetInfo ; 値: グローバル::最終検索]
変数を設定 [$recordIDs ; 値: JSONGetElement ($foundSetInfo ; "recordIDs")]
変数を設定 [$layoutName ; 値: JSONGetElement ($foundSetInfo ; "layout")]
レコード一覧へ移動 [レコード ID の一覧: $recordIDs ; 使用するレイアウト: $layoutName ; アニメーション: なし]