Get (最終ステップ使用トークン)

最後の AI スクリプトステップで使用されたトークンを返します。

構文 

Get (最終ステップ使用トークン)

引数 

なし

戻り値のデータタイプ 

テキスト

起点バージョン 

21.0

説明 

この関数は現在の FileMaker クライアントセッションで実行された最後の AI 関連のスクリプトステップの結果を返します。(AI 関連のスクリプトステップは使用する AI アカウント名とモデルを指定するスクリプトステップです。) 結果はこの形式の JSON オブジェクトです:

コピー
{
  "model": "<モデル名>",
  "summary": {
    "records_embedded": <数値>,
    "records_skipped": <数値>
  },
  "usage": {
    "prompt_tokens": <数値>,
    "total_tokens": <数値>
  }
}
  • model は AI 関連のスクリプトステップで最後に使用されたモデルの名前です。

  • summary[対象レコードに埋め込みを挿入] スクリプトステップの後に埋め込みベクトルを受け取ったレコード数 (records_embedded)、またはスキップされたレコード数 (records_skipped) を取得します。

  • usage.total_tokens は最後の AI 関連のスクリプトステップ ([埋め込みを挿入] スクリプトステップなど) によってモデルに送信されたトークンの総数です。

    使用されるモデルによっては、追加のタイプのトークン数が報告されてその合計が usage.total_tokens になる場合があります。

メモ 

例 1 

JSONGetElement (Get (最終ステップ使用トークン) ; "usage.total_tokens") は [埋め込みを挿入] スクリプトステップが 177 トークンを OpenAI モデルに送信した後に計算された場合「177」を返します。

例 2 

「会議」テーブルのすべてのレコードで「会議::メモ」フィールドの埋め込みベクトルを取得してから、そのスクリプトステップで使用されるトークンの数を取得して $$totalTokensUsed グローバル変数に格納されている現在のセッションの現在の合計に追加します。

コピー
AI アカウント設定 [アカウント名: "my-account" ; モデルプロバイダ: OpenAI ; API キー: "sk-RZCtpWT..."]

レイアウト切り替え [「会議詳細」 (会議) ; アニメーション: なし]
全レコードを表示

対象レコードに埋め込みを挿入 [アカウント名: "my-account" ; 埋め込みモデル: "text-embedding-3-small" ; ソースフィールド: 会議::メモ ; ターゲットフィールド: 会議::メモ_埋め込み ; ターゲット内容を置換]

変数を設定 [$$totalTokensUsed ; 値: $$totalTokensUsed + 
    JSONGetElement (Get (最終ステップ使用トークン) ; "usage.total_tokens")]
カスタムダイアログを表示 ["このセッションで使用されたトークンの総数:" & $$totalTokensUsed]