ローカル通知の構成

ローカル通知をキューまたは消去します。

オプション 

  • [処理] では、ローカル通知をキューするか、またはキューされている既存の通知を消去します。

  • [名前] では、ローカル通知の名前を指定してキューまたは消去します。通知ごとに固有の名前を指定する必要があります。

  • [スクリプト] では、ユーザが通知を操作した後に実行するスクリプトを指定します。通知が表示されるときに FileMaker クライアントが手前で実行されている場合 (FileMaker Go)、または FileMaker クライアントに通知が許可されていない場合にもスクリプトが実行されます。

  • [遅延] では、通知をキューするまでに待機する秒数を指定します。

  • [タイトル] では、通知のタイトルを指定します。

  • [ボディ] では、通知の本文を指定します。

  • [ボタン 1 ラベル]、[ボタン 2 ラベル]、または [ボタン 3 ラベル] では、通知の各ボタンのラベルを指定します。

  • [ボタン 1 前面]、[ボタン 2 前面]、または [ボタン 3 前面] では、ボタンのクリックまたはタップで FileMaker クライアント App が手前に切り替わるようにするか、バックグラウンドのままにしておくかを指定します。計算結果が「1」(True) の場合、ボタンのクリックまたはタップで App が手前に切り替わります。結果が「0」(False) か、または指定されていない場合、App はバックグラウンドのままになります。

  • [App が前面にある場合に表示] では、FileMaker Go が手前にある場合でも通知を表示するかどうかを指定します。このオプションは FileMaker Go でのみサポートされています。

互換性 

製品 サポート
FileMaker Pro はい
FileMaker Go はい
FileMaker WebDirect いいえ
FileMaker Server いいえ
FileMaker Cloud いいえ
FileMaker Data API いいえ
カスタム Web 公開 いいえ

起点バージョン 

17.0

説明 

このスクリプトステップを使用するとオプションの遅延時間が経過した後で通知が表示されます。ユーザが FileMaker クライアント App に通知の表示を許可した場合:

  • FileMaker Go: 通知は App が実行されていないとき、またはバックグラウンドにあるときに表示されます。[App が前面にある場合に表示] オプションが選択されている場合、FileMaker Go が手前にあるときにも通知が表示されます。

  • FileMaker Pro: 通知は App が実行されているかどうか、または実行されている場合はそれが手前にあるかどうかに関係なく表示されます。

スクリプトを指定する場合、次の複数行の引数がスクリプトに渡されます。

行番号

引数の値

1

通知の名前

2

次のいずれかの値:

  • NotificationSelected - ユーザが通知をクリックまたはタップした。

  • NotificationNotDisplayed - FileMaker Go が手前で実行されていたため、通知は表示されなかった。

  • NotificationNotAllowed - 通知が無効になっている。

  • <ボタンのラベル> - ユーザが通知内の特定のボタンをクリックまたはタップした。

3

スクリプトがキューされたときに FileMaker クライアントが手前で実行されていた場合は「1」、スクリプトがキューされたときに FileMaker クライアントがバックグラウンドで実行されていた場合は「0」。

4

[スクリプト指定] ダイアログボックスのオプションのスクリプト引数

メモ 

  • 新しい通知とキューされた通知が同じ名前の場合、前の通知が消去されてから新しい通知がキューされます。

  • ユーザが通知をクリックまたはタップする場合、FileMaker クライアントが手前に切り替えられてから指定されたスクリプトが実行されます。通知が表示されてもユーザが操作をしなかった場合、スクリプトは実行されません。

例 1 

ボタンやスクリプトを指定せずに通知をキューします。

コピー
ローカル通知の構成 [処理: キュー; 名前: "ビーコンの検出"; 遅延: 30; タイトル: "ビーコンが検出されました"; ボディ: $beaconMessage;]

例 2 

キューされた通知を消去します。

コピー
ローカル通知の構成 [処理: 消去; 名前: "ビーコンの検出";]

例 3 

10 分の遅延時間が経過した後で通知をキューします。ユーザが「再通知」ボタンをクリックまたはタップするたびに再度「通知処理」スクリプトが実行され、10 分後にリマインダーがユーザに送信されます。ユーザが「再通知」ボタンをクリックまたはタップした場合、次の複数行の引数が「通知処理」スクリプトに渡されます:

リマインダー
再通知
0

ユーザが「今すぐ準備する」ボタンをクリックまたはタップした場合、「通知処理」スクリプトによって「今すぐレポートを準備」スクリプトが実行されます。

「通知処理」スクリプト:

コピー
変数を設定 [$param; 値: Get (スクリプト引数)]
変数を設定 [$buttonLabel; 値: GetValue ($param; 2)]
If [(ValueCount ($param) = 0) or (PatternCount ($buttonLabel; "再通知") > 0)]
    ローカル通知の構成 [
      処理: キュー; 名前: "リマインダー"; スクリプト: 「通知処理」; 
      遅延: 600; タイトル: "在庫レポート"; ボディ: "在庫レポートの準備をしてください。";
      ボタン 1 ラベル: "今すぐ準備する"; ボタン 2 ラベル: "再通知"; 
      ボタン 1 前面: True]
Else If [Exact ($buttonLabel; "今すぐ準備する")]
    スクリプト実行 [指定: 一覧から;「今すぐレポートを準備」; 引数: ]
End If