Claris Server の 1 台のマシンへのインストール
このセクションでは Claris Server をインストールする方法を説明します。
Claris Server はアカウントに関連付けられた [Claris Studio] > [ダウンロード] ページからダウンロードできます。
インストールを始める前に
-
マシンが必要条件を満たしていることを確認します。Claris Server の動作環境を参照してください。
-
フィールドのふりがな入力オプションおよび Furigana 関数を使用する場合、KAKASI などのサードパーティ製ツールがマシンにインストールされていることを確認します。
メモ Claris Server のインストールには、専用のハードウェアまたは仮想マシン上で Ubuntu Server または Ubuntu Desktop を使用できます。
ステップ 1: Linux パッケージが使用できることを確認
Linux リポジトリを更新して依存 Linux パッケージを使用できるようにします。次のコマンドを入力します:
sudo apt update
ステップ 2: Linux パッケージのインストール
次の CLI コマンドを次の順番で使用して必要な Linux パッケージをインストールします:
-
sudo apt install wget
-
sudo apt install unzip
ステップ 3: Linux のアップグレード
最新のセキュリティおよびサードパーティソフトウェアの更新で Linux の内部ライブラリをアップグレードします。次のコマンドを入力します:
sudo apt upgrade
ステップ 4: Claris Server のダウンロード
Claris Server のインストーラパッケージをダウンロードして解凍します。
メモ Ubuntu Server に Claris Server をインストールするには、デスクトップグラフィカルユーザインターフェース (GUI) を備えた別のコンピュータを使用してインストーラのリンクを取得します (手順 1~3)。Ubuntu Desktop に Claris Server をインストールするには、[ダウンロード] ボタンをクリックして選択したディレクトリに保存することでインストーラを直接ダウンロードできます。
-
Claris Studio にサインインします。
-
左側のパネルで、[ダウンロード] をクリックします。
-
[ダウンロード] ボタンの下のテキストに記載されているインストーラの URL をメモします。
-
新しいディレクトリを作成してインストーラをダウンロードします。次のコマンドを入力します:
mkdir <ディレクトリ名>
メモ <ディレクトリ名> は選択したディレクトリ名です。
-
インストーラディレクトリに変更します。次のコマンドを入力します:
cd <ディレクトリ名>
メモ <ディレクトリ名> は選択したディレクトリ名です。
-
Claris Studio の [ダウンロード] ページからコピーした URL を使用して Claris Server インストーラをダウンロードします。次のコマンドを入力します:
wget <インストーラ URL>
メモ <インストーラ URL> は手順 3 でメモした URL です。
-
Claris Server のインストーラパッケージファイルを解凍します。次のコマンドを入力します:
unzip cs-<VN>.<BN>-amd64-Ubuntu20.zip
メモ <VN> はバージョン番号で <BN> はビルド番号です。
ステップ 5: FileMaker Server がインストールされている場合は取り除く
-
FileMaker Server Admin Console を使用するか、次の
fmsadmin
コマンドを使用してすべてのクライアントを切断し、すべてのデータベースを閉じます:fmsadmin disconnect client
fmsadmin close
-
/opt/FileMaker/FileMaker Server/Data/Databases
に保存されているデータベースをコピーします。 -
次のコマンドを実行して FileMaker Server サービスを停止します:
sudo service fmshelper stop
-
次のコマンドを実行して FileMaker Server をマシンから完全に取り除きます:
sudo apt purge filemaker-server
-
次のコマンドを実行して FileMaker Server の依存関係のために自動的にインストールされていたパッケージを取り除きます:
sudo apt autoremove
-
マシンを再起動します。
ステップ 6: 以前のバージョンがインストールされている場合は Claris Server をアップグレードする
-
Claris Server Admin Console を使用するか、次の fmsadmin コマンドを使用してすべてのクライアントを切断し、すべてのデータベースを閉じます:
fmsadmin disconnect client
fmsadmin close
-
次のコマンドを実行して Claris Server サービスを停止します:
sudo service claris stop
-
次のセクションの指示に従って Claris Server をインストールします。
既存の Claris Server のデータおよび設定が保存されて Claris Server の更新されたバージョンに使用されます。
ステップ 7: Claris Server のインストール
-
Claris Server のインストーラの名前を識別します。次のコマンドを入力します:
ls claris*.deb
-
Claris Server インストーラを実行します。次のコマンドを入力します:
sudo apt install ./claris-server-<VN>.<BN>-amd64.deb
メモ <VN> はバージョン番号で <BN> はビルド番号です。
-
Claris Server ライセンス契約に同意するには “Y” を入力します。
-
インストールを検証するには、Claris Server プロセスと Nginx サーバーが実行中であることを確認します。次のコマンドを入力します:
-
ps -A | grep fm
-
ps -A | grep nginx
-
-
インストールが完了した後に、次のいずれかの操作を行います:
-
Ubuntu Server を使用してインストールした場合: 次の URL を使用して Admin Console にサインインします:
https://<ホスト>/admin-console
メモ <ホスト> は Claris Server が実行されているマシンの IP アドレスまたはホスト名です。
-
Ubuntu Desktop を使用してインストールした場合: ターミナルを閉じ、デスクトップの claris.desktop ショートカットアイコンを右クリックして [起動を許可する] を選択します。claris.desktop ショートカットアイコンをダブルクリックして Web ブラウザで Claris Server Admin Console を開き、Admin Console にサインインします。
-
Web サーバーと Claris Server プロセスが実行中であれば、インストールは完了しています。
次のステップ
-
次の URL を使用して Claris Server Admin Console にアクセスします:
-
ローカル (Ubuntu Desktop):
http://localhost:16001/admin-console
-
リモート:
https://<ホスト>/admin-console
メモ <ホスト> は Claris Server が実行されているマシンの IP アドレスまたはホスト名です。
-
-
既存の FileMaker データベースを使用する場合、Claris Pro を使用して変換します。Claris ヘルプセンターの「FileMaker Pro App を Claris Pro App に変換する方法」を参照してください。
-
Claris Server にデータベースをアップロードすることができます。Claris Pro および FileMaker Pro ヘルプの「FileMaker ホストへのファイルのアップロード」を参照してください。
-
Claris WebDirect、スクリプトスケジュール、Claris Data API、OData API、および XML を使用したカスタム Web 公開 (利用可能な場合) を認証するには、まずカスタム App で拡張 Claris アカウントを作成する必要があります。Claris ヘルプセンターの「拡張 Claris アカウントの作成」を参照してください。